2021年2月25日 牧場物語新作発売
「牧場物語 オリーブタウンと希望の大地」
ということで、初代牧場物語を思い出と共に振り返ってみようとおもいます。
長い歴史がある
「牧場物語シリーズ」
今では人気の高いジャンルとして認識されている「箱庭農業ゲーム」ですが、1996年8月6日にスーパーファミコンで1作目となる
「牧場物語」が発売されました。
当時、"バトルシステムが無いゲーム"
というのは珍しいジャンルでした。
スーパーファミコンの全盛期、当時のゲームは「戦うか、競う」ものばかりでした。
1996年で有名な作品といえば
「星のカービィ スーパーデラックス」
「ファイヤーエンブレム 聖戦の系譜」
「スターオーシャン」
「大貝獣物語II」
「ドラゴンクエストIII そして伝説へ」
「桃太郎電鉄HAPPY」
その中で開発者が考えたのが
「戦わない、競わないゲーム」だったのです。
ゲームジャンルは"スローライフ"シュレーションゲームですが、当時はそういったジャンルが存在しませんでしたので、表現方法が無かったそうです。
敢えて逆を行く大胆な発想から誕生したゲームなんだね。
猿との混浴ができるのは「牧場物語」だけ
ゲーム内容 ※ネタバレありw
ほのぼの牧場ライフシュミレーター。これといった目標も無く、自由に牧場での生活を楽しむ。祖父が残した、荒れ果てた牧場へやってきた主人公。作物を育て、家畜を世話し、女の子達と恋愛することがゲームの一連の流れとなっている。また、本作には2年半(300日)という期間があります。2年目の夏になるとエンディングが始まり、スタッフロールが流れて終了。それまでの、牧場生活の内容により、様々なカットシーンが入ったり成績が表示される。シーンの条件は色々とあり、特に達成する必要もないが、トロフィーみたいなものなので、コンプリートするのも楽しみのひとつ。
「ごくろうさま。あなた 」 夫婦のベッドは小さいが、重なる枕に夫婦の絆を感じる。まだ新婚の2人は、目を合わせるのも恥ずかしいのだろうか。
ゲームシステム
畑を耕し作物を育てよう
ゲームの基本となる仕事。農地を耕し、種を植えて、水やりをする。
カブやジャガイモ、トマトにトウモロコシをそれぞれの季節で育てることができる。
今作では、秋と冬に作物を育てることができないので、その期間は酪農をするか、町の女の子達へ貢ぎまくるのがいいだろう。
今作では季節をまたいでしまっても野菜が枯れません。春のうちに種まきが終わっていれば、夏の季節も育ちます。
後の作品では枯れるようになっちゃったけど。
動物たちの餌となる、牧草も畑で育てることができる。牧草は水やりの必要がありません。
主人公には体力値が設定されてるので、作業を続けていると、疲れて倒れてしまいます。力の木の実というアイテムを見つけると上限を解放できるので、色々探してみてください。
動物達を世話しよう
育てられる動物は鶏と牛の2種類です。
鶏は世話していれば毎日卵を産み、孵化箱に入れることで数を増やすことができる。鶏は最大で12羽まで飼育可能。
可愛いヒヨコが生まれるよ。
牛も同じで、毎日世話してあげれば牛乳を絞れる。また、話しかけたり、ブラシをかけてあげると愛情度が上がり、搾れる牛乳の大きさが変わる。愛情度が低いと、病気になったり、死んでしまうので愛情をもって育てよう。牛の場合はタネを使って増やすことができます。子牛から大牛に育てば同じように牛乳が絞れる。
牛は最大12頭まで飼育できます。
初代の牛が1番好きかも
家を増築しよう
牧場物語では毎度おなじみだが、初代でも、家を増築することができます。
切り株を割って、資材を集めて家を大きくできる。1回目の増築が終わると、女の子と結婚できるようになる。1年目の夏までに増築できれば、素敵なプレゼントがもらえます。時計ね。
2回目の増築を終えると、子供が産まれるようになる。道具屋でペンキを買って塗ることができるよ。確か、妊娠の条件になってたような…
住民との触れ合い、恋愛、そして結婚
町の住民達に話しかけ、プレゼントを渡して仲良くなろう。町では、定期的にイベントが開催される。
花祭りや、収穫祭、聖夜祭など様々な行事がある。また、感謝祭では、一定以上の愛情度がある女の子からケーキがもらえるぞ。
町にいる5人の花嫁候補と仲良くなろう。
話しかけて、貢いでいけば、愛情度が上がり、恋愛ができる。やがて、結婚し、子供を持つことだってできるよ。
プロポーズには露天で販売している「青い羽」というアイテムが必要になる。
「あなた・・・・。しあわせ」口数は少ない妻だが、この一言から彼女の愛は、この谷よりも深く、広いことが感じ取れる。
花嫁候補達
100㌧ハンマーに時代を感じる
ちなみに、花嫁候補の1人である「エレン」
彼女は、牧場物語2、ミネラルタウン、再開のミネラルのエレンと同一人物だ。つまり「エリィ」の祖母である。活発な性格、動物好きで、料理が得意な彼女。孫であるエリィは彼女にケーキの作り方を教えてもらったそうです。


「エレン」 公式サイトより
牧場物語 、再会のミネラルタウン


「エリィ」 公式サイトより
牧場物語2 、再会のミネラルタウン
「牧場物語」の思い出
当時、小学生だったわたしはスーパーファミコンを持っていましたが、牧場物語の存在を知りませんでした。私に「牧場物語」を勧めてくれたのは同級生のデブでした。
彼とのやり取りは、とても印象に残っているので、今でも覚えています。
彼との出会いがきっかけで、その後発売されるシリーズ作品を、全てプレイすることになったのです。
彼の家族は、古い十軒長屋に住んでいて、もともと、祖父たちが、酪農を営んでいたそうです。動物と絵が好きな、とても優しい少年だったのを覚えています。あとデブだったのも
「いいゲームあるよ」と言われ、初めて彼の家へ行き、そこで遊んだゲームが「牧場物語」でした。
少年「なっ?いいだろ?」
私「……」
少年「どう?…」
私「戦いないの?」
少年「無いよ、そういうゲームじゃないから」
少年「でも、すごい、いいゲームでしょ?」
私「……そ、そうかなぁ?」
牧場物語の最初の印象は
「戦いのない、面白くないゲーム」
友人は一人っ子。お母さんは、看護師さんで、家を留守にすることが多く、お年寄りのおばぁちゃんと、ほとんど2人きりでした。
なので、留守番をしている彼に、お母さんは欲しいゲームをなんでも買ってくれたのです。
彼は色々なゲームを持っていました。
しかし、他のゲームには目もくれず、ひたすら「牧場物語」をプレイしていました。
当時の「牧場物語」には、2年半という期限がありました。
「なんで終わっちゃうのかな?せっかく育てた動物も、作物も、お金も、全部初めからかよぉ」
そう言いながら、再びはじめからやり直していました。
今の「牧場物語」は、決められた期限や時間が無く、ずっと続けられますが、当時の作品には制限時間があったのです。
同じクラスで、後ろの席だった彼とは、1度遊んだ事がきっかけとなり、学校でもよく話すようになりました。彼は、絵が好きだったので、ノートによく落書きをしていました。
落書きは
牛や鶏、馬と牧場…
「なんで、そんなに牧場物語すきなの?」
と彼に聞いたら
「練習」
と言っていました。
「なんの??」
おれんち、お父さん居ないんだよね、だから俺が、じいちゃんの仕事を継いで、お母さんが大変にならないようにするのが夢なんだよ。その練習してるの
彼は、私に1度も「面白いゲーム」とは言いませんでした。彼にとっての「牧場物語」は
"練習になるいいゲーム"
だったのです。
スーパーファミコンで発売された
「牧場物語」のゲームカテゴリーは
経営シュミレーションゲーム
それから、少ししてゲームボーイ版の牧場物語が発売されることになります。
「ねぇ、ゲームボーイで牧場物語発売されるの知ってる?」
「知ってるよ」
「じゃあ、俺も買うから練習する?」
「うん、いいよw」
彼とは今でも連絡を取り合っている親友です。
なかなか、会うことはできないのですが、たまにオンラインゲームで遊んだりしますw
残念ながら、おじいさんの農場は継いでいません。あんなに練習してたのに、、
新作牧場物語も気になっているようで、購入予定だそうです。
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